デスノート Light up the NEW world 雑感
作品概要
監督:佐藤信介
脚本:真野勝成
注意
- 何の気遣いもなくネタばれしています。
デスノート Light up the NEW world
すごく面白かった。
私は原作も読んだことがないし、前作の映画もテレビで1、2回みた程度で実はそれほど好きな作品でもなかった。前作に関してはキャストでは月役の藤原竜也さんが好きなのだが、登場人物ではLが好きで月のことはどうしても好きになれない。藤原さんが主演の作品なのでもっときちんと見て好きになれたらいいなとは思うけれど、月のしていることを肯定する気持ちにはやっぱりなれなくて月がもし、犯罪者だけを葬って自分が生き残るために犯罪者ではない人、死に値する罪を犯しながらのうのうと生きているわけではない人の名前を一度もデスノートに書かなかったのなら月にも共感できたかもしれないけどそうではなかったはずなのでどうしても前作の月を主役に据えたデスノートは好きな作品とは言えない。
けれど、続編である今作はとても面白く、そしてとても好きな作品だった。
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公演概要
演出:栗山民也
作:李康白
観劇公演
2016年10月15日 ソワレ
注意
- 何の気遣いもなくネタばれしています。
鱈々
簡単なあらすじとしてはジャーンとキームという青年二人が倉庫で運ばれてきては出荷されていく箱を積み降ろしして生活しているところへミス・ダーリンという女性がキームと仲良くなって入り込み、その父親でもある荷物の運搬をしているトラック運転手もずかずか倉庫に入ってくるようになってずっと二人きりの世界だった倉庫が急に外の空気を持ち込まれ、その空気に誘われてキームがミス・ダーリンの妊娠をきっかけにダーリンと結婚するため倉庫を出ていき、ジャーンひとりが倉庫に取り残されるというものだ。
見終わった瞬間に浮かんできたのは???というクエスチョンマークだった。
ん?これは、いったいどういう物語だろうか????となった。
続きを読むるつぼ 雑感
公演概要
演出:ジョナサン・マンビィ
作:アーサー・ミラー
観劇公演
2016年10月15日 マチネ
注意
- 何の気遣いもなくネタばれしています。
るつぼ
始まりは異国の歌だった。炎と歌と少女たちの踊りだ。
輪を作って踊る少女たち。その真ん中で解らない言葉で呟くように唄うひとりだけ黒い肌をした少女。
一瞬で世界が中世のアメリカですらなく空想の異国へと連れて行かれた。
今回のるつぼは海外物で文化的な背景にも馴染みがないこともあり、予習も兼ねて戯曲を読んでから観劇した。
戯曲を読んでいたので話の内容や流れは解っていた。
けれど、オープニングの踊りが、そう、ダンスではなく、踊りが始まったとき、戯曲が消えたと思った。この物語を私は知らない。そう、思った。
いや、まあ、それもそのはずだ。時系列で考えれば少女たちが踊るシーンは芝居の冒頭にくる。しかし、戯曲の始まりは少女たちが踊るシーンではなくその翌日で、少女たちが踊っていたという部分は翌日以降の会話のなかに出てくるに過ぎなかったからだ。しかし、会話のなかで表現される踊りの場面を冒頭で音と身体とライトの光で強く表現されることでこの世界へすうっと惹き込まれた。
妖しげな踊りと歌は、背徳からくる恍惚と年相応の悪ふざけとやはり年相応にませた気持ちとそれでいてどこか醒めたようにも見える少女たちの無表情に彩られて観客を数百年昔の異国の地へと招待した。
そして妖しく艶かしくもある少女たちの踊りが神に仕える聖職者の咎めるひと言で終わりを告げる。
見られてはならない姿を見られた少女たちはパニックに陥り叫びながら三々五々散らばっていく。観客は単純にその悲鳴に心臓を叩かれる。冷水を浴びせられたように少女たちに呑まれた気持ちが少し冷静になった。
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