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ことはみんぐ

演劇、美術、ミステリ、漫画、BL。趣味の雑感。

BL漫画 話せば長いふたりの話

個人的にBL漫画はストレスがたまってくると読みたくなる。自宅は本屋すら近くにない辺鄙な田舎にあるので本も漫画もDVDもそういうものは基本的にアマゾン先生が頼りだ。そしてアマゾン先生でBL漫画を物色していると次々におすすめ作品が表示されるわけでそのおすすめからなんとなく、絵柄とか表紙の雰囲気、タイトルから気になってあらすじを読んで試し読みができるものは試し読みをしてこれはよさそうだな〜!好みに合いそうだな〜!よんでみたいな〜!という作品をチョイスしてぽちっとするのが私のいつものパターンだ。

今月にはいってからぽちった作品では、

『話せば長いふたりの話』こめり著 

話せば長いふたりの話【ペーパー付】 (arca comics)

話せば長いふたりの話【ペーパー付】 (arca comics)

 

 

が、とても良かった。作者あとがきのようなところには特になんにも起こらないカップルの話と書かれていた。表紙の下にあるそれを読んだのは本編を読み終わってからだったけれどそれを見つけた瞬間これを読んで本当に良かったと思った。

 

冒頭から別れる!と息巻く受けくんがいて攻めくんの元カノ出現!受けくんが実はゲイだった先輩にお持ち帰りされて朝帰り!!とか少し誤れば不穏な雲行きとなりそうな展開もあるのにそうでもなく結構品行方正に話が流れてくれるのでとても安心して読めるのが本当に良かった。なにせストレス発散のために読んでいるのでエッチなシーンもそれはそれであればあって全然構わないがなにより登場人物に優しい作品であることが一番読んでいて癒される。個人的にツボだったのは、オタクな受けくんが夏コミに行くのをちょうど法事があるからどうする?というお母さんからの電話のシーンが一つ。受けくん本人にとっては大事なことだから無理に誘わないでとお兄ちゃんたちに言われているというお母さんのせりふが最高だった。あと漫画家の攻めくんの作品が大好きな受けくんが新刊が宅配で届いた瞬間にテンションMAXになってサイン会ごっこのあと荷物が届く前にちょっとサカって来ていた攻めくんをほったらかしにして今から読むから邪魔しないで!と"攻めくん"<"攻めくんの漫画"の構図が鮮やかに浮かび上がって攻めくんが自分の作品に負けるシーンが一つ。冒頭のもう別れる!と生活面では概ねろくでなしな攻めくんと別れ話をしながら漫画の締め切りと格闘しているときに新しくアシスタントさんを雇おうかと思うと攻めくんが切り出した瞬間自分ももとはアシスタントだった受けくんがぷるぷるしながらそんなのだめー!!と別れる話をしてたのも束の間素直にやきもちやくシーンが一つ。ほかにも上げればきりがないがいちいち受けくんがかわいくてとてもちゃんとした真面目な子でとても癒される。

前に読んだBL漫画のあとがきに苦い漫画のほうがBL的にはエロくていいんじゃないかみたく書かれている方がいたのだけれど、やっぱり甘い方が好みなので癒されたい時には甘々なBL漫画がよく効く。

いや、ちゃんとハピエンが待っているなら苦さも耐えられるしこの苦みを耐えたからこそ、この切なさを耐えたからこそこのハッピーエンドがなによりも甘い!ていうのも大好きですが、もちろん。

この作品は苦さや切なさとはちょっと縁遠いけれどだからこそたんたんとした日常のなかのしあわせを噛みしめられるのでとても良かった。

 

なんでいきなりBL漫画について書き始めたのか自分でもよく解らないけれどちょっと聞いてよ!だれか!!という気分だったのです。